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Twice Again

Author:Twice Again
えと、どうもTwiceAgainです。
始めましての方も、そうでない方もどうぞまったりゆったりしていってください。小説の毎日更新は出来ませんが、マイペースにやっていきたいと思います。僕の二次創作は暇つぶし程度にどうぞ。感想やご指摘は歓迎します。
では、どうぞごゆるりと……。


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 朝起きて、朝ごはんを作り、それを食べ学院に向かう。何も変わらない日常に新たなスパイスが加わったのは春の事だった。






 St.学院と呼ばれるこの学院は初等科と中等科に別れており、エレベーター方式で上に上がって行く。そんなハイレベルの学院に通う生徒が1人、始業のチャイムが鳴ったのにも関わらず学び舎の外を歩いていた。男子用の制服を身に纏っているところを見ると男子生徒のようで、少々ズボラなのか寝癖が所々あるが、何処か愛嬌のある顔立ちをしている。

 少年は眠たそうに欠伸をすると、辺りを見渡し、ちょうど良い木陰があったのか、見つけると一目散に走って行き、腰をおろした。寝そべると新しいクラスになった初日のことを思い出していた。今思えばあれこそが最大の失態であったと、唇を噛み締めながら。









 「新しい仲間たちと交流を深めるために自己紹介をしましょう」

 もはや呪いのレベルで存在する恒例行事、自己紹介。物静か人にとっては苦痛、快活な人にとっては屁でもないであろうこの行事の前に、エリアス――先ほどの少年である――は大変困惑していた。

 『エリアス・オルバ』という名前ではやはり最初の方にきてしまう。自称シャイなエリアスには、中々難しい注文であった。

『俺が代わりにやってやろうか?』

 幻聴まで聞こえてくる始末だ。どうしようか、迷ったのも束の間目の前の席のストラトス? という少女の自己紹介は終わっていた。

 まるで処刑台に向かう死刑囚のように、俯きながら前の教段に行く。心配ない、僕には出来ると、心の中で呟きながら。

 「エリアス・オルバです。好きな事はスポーツをしたりすることです」

 ああ、言えた。良かった、これで安心して学院生活が過ごせる。エリアスは心の底から安心した。しかし……。

 『面白そうだなぁ、代われよ』

 油断した。完全に忘れていた、失念だ。さっきは空耳と思い無視したが、こいつに今度は乗っ取られる。

 さようなら、僕の平和(予定)の日常、こんにちわ、クソったれな日常。エリアスは身体の中に押し戻される感覚を味わいながら、律儀に挨拶をしておいた。

 「よろしくお願いします。…このクソ童貞と尻軽女共」


 ピシ――!

 教室の空気は凍った。そしてエリアスの意識はここでシャットダウンされた。








 Side Areas

 そこまでが覚えている事だった。気づいたら家で寝ていた。恐らくもなにもその日の内に僕のことは学院中を駆け巡っただろう。あらぬ尾ひれをつけながら。

 「なんであんなことしたんだよ」

 誰もいないけど言葉にする。答えは自分の中から聞こえてきた。

 『駄目だったか? 俺は楽しかったぜ』

 この時点で僕はもうあきらめる。どう言っても無駄だとわかっているから。けど、納得がいかない。先生には僕が二重人格だと話を通しているのに、どうやら何も説明はないらしい。

 行きたくないな、そう思うと運が良いのか悪いのか、1限目のチャイムがなり終わった。

 教室の前に立つと物凄く心臓がバクバクしてきた。今度はオチを知っているのにタイタニック号に乗った気分だ。死亡フラグだ。

 初日の印象が悪いのに加えて、1限目をさぼるという快挙。僕は不良になりたいのだろうか? 答えは無論NOだが。そうだ、きっとみんな純粋だから童貞とか尻軽女とか意味を知らないはずだよね!? そうだ、きっと大丈夫だ、問題ない。

 僕は勇気を振り絞ってドアを開けた――!
 







 そして、ピシャリ、と。
 速攻でドアを閉めた。

 ……死ぬほど睨まれた。

 『愉快だなぁおい』

 絶対あいつSだ。傷口に塩を塗りこんでお湯につけるやつだ。泣きっ面蹴ったり殴ったり祟られたりとはこのことか!

 もう、僕の豆腐メンタルは粉々だ。黙って教室に入ろう…。やっぱり睨まれたけど。




 そして、昼休みになって。

 「おい、ちょっとお前ついて来い」

 見知らぬクラスメートが僕を呼ぶ。

 『あ、あいつは俺が一1番貶したやつだな』

 え? つーことは間違いなくパシリとかリンチフラグだよね? 痛いのは勘弁だな……。

 「おい、なんかいったらどうなんだよ!!」

 「お前、こいつ怒らせるとマジハンパねぇぞ!!」

 「俺たちは知らないからな!」

 僕はまずあなた達ことすらわからないんですが…。どうしよ、このままじゃ余計な事まで起きそうだし、ついて来うかな。……行ったとしても一悶着は確実に起きるだろうけど。

 「…わかった」

 「素直に来ればいいんだよ」

 目の前のクラスメートよりもあいつが余計なことをしないか心配になった。喧嘩とかだったら勝てるだろうけど、したくないよね。
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