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Twice Again

Author:Twice Again
えと、どうもTwiceAgainです。
始めましての方も、そうでない方もどうぞまったりゆったりしていってください。小説の毎日更新は出来ませんが、マイペースにやっていきたいと思います。僕の二次創作は暇つぶし程度にどうぞ。感想やご指摘は歓迎します。
では、どうぞごゆるりと……。


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4th 『アインハルトとアリス』

Side Einhard

私とアリスとの出会いは壮絶なものだった。





私はおとなしい、静かな性格故か、いじめの対象にされたことがあった。


突然、そのいじめグループの下っ端の人が来てこう告げる。

『放課後、体育館裏に来なさい』

それだけ告げると去って行く。私はそんなの付き合うほど暇ではなかった。


覇王としての記憶が、力を求める。だから、関わっている時間など皆無であると。


無視をして帰る。家で修練に励む。そしてまた明日学校に行く。


今度は、3名、金魚のフンのように連れてくる。また同じ事を言う。


無視して帰る。前回より態度は悪くなっていた。気にしない。修練をして寝る。


次の日は5人に増えていた。いい加減あきらめてほしい。同じ事を言って去っていく。


着々と態度は悪くなっていく。気にしない。それよりもネチネチとしたうざったいいじめが気に食わない。


無視して家に帰る。修練をして、明日の準備をする。寝て、起きて学院に向かう。


教室の雰囲気は悪かったらしい。私は気に止めなかった。


1人の活発そうな少女が私を心配そうな瞳で見ていることも気に止めなかった。


また、あの人たちがやってくる。今度は10人。本当にいい加減にしてほしかった。放っておいてほしい。


訳のわからない御託を述べながら私を使い古されたいじめの場所として有名な体育館裏に連れて行く。


女の人のグループだけでなく、男の人のグループもいた。何をしでかすかわからないけど、身の危険を感じた。


今回ばかりはいい加減に……終止符を打たないと面倒なことになりそうです。


リーダーなのでしょうか、変な甲高い声で大笑いしている女がいる。周りの人がじりじりと近づいてくる。こんな矮小な相手に覇王の拳を振るいたくないのですが、早く帰って家で修練をするために仕方なく振るう。振るう。殴り倒す。

いくら私の方が小柄とはいえ、受け継がれたこの身体能力は発揮される。こんな人達に負けるわけがない。

それが、油断になったのだろうか。











いや、ならなかった。普通に殴り倒してしまった。時間の無駄でした。

「……早く帰りましょう……」

「……あの、貴方……大丈夫なの?」

帰ろうと振り向けばクラスメイトにいたと思う女生徒……アリス・クロスフォードさんがいました。

Side out










Side Alice

彼女、ストラトスのことがずっと気になっていた。いつもひとりぼっちであんまり仲の良い友達もいない。彼女の引き込まれそうな2色の瞳は悲しみを映していた。だからなんだろうか、彼女が気になったのは。

ある日を堺に彼女はとあるグループのいじめの対象になっていた。厄介なことにかなり大きなグループで、この学園の先生も困惑の表情を浮かべていたのを覚えている。何ともないことからいじめは発展していき、ある意味伝統的な体育館裏に呼び出されることがあった。

それを彼女は無視し続けたから、そのグループのリーダーはブチギレ、最終的に強制してストラトスを連行した。

時々知らずうちに彼女に視線を向けていた。当然のように鋭い彼女は気づいていたと思う。だからなのか、彼女が心配になってこっそりと着いていった。酷いことが行われるのなら止めないといけないと思って。

だけど、それは。

私が臆病なのを認めている。

私が恐れているのを肯定している。

私が少しでも彼女を見捨てようとした。気づいたのに見て見ぬ振りをしようとした。

結局、私は1人では何も出来ない人間だと。そんな駄目な人間だと気づいた。



そんなの、嫌だ。

私は強くなりたい。いつも寂しそうにしていた彼女を、一度として笑った顔を見たことがない彼女の笑顔を見たかった。欲しいのは、肉体的な強さじゃなくて、精神的な強さ。

誰かを、助けられる力が欲しいと願う。

所詮自己満足なんて言われればそこまでのこと。だけど、私はなんでもいい。私が行動を起こして、それで誰かが救われて、誰かが幸せになって、誰かが笑顔になってくれる……そんな強さ、優しさが欲しい。

決意したころには、すでに遅かった。彼女は悲しいほどに、強かった。1人で解決させてしまうほど強かったのだ。

それが無性に……悲しかった。

せめて、彼女に何かを――。

「……あの、貴方……大丈夫なの?」

勝手な自己満足に過ぎないけれど、私は彼女とお話を……友達になりたかった。











「こんなところかしら」

「(4年…ということは僕はまだ……)」

「どうかしたの? 顔色が悪いわよ」

「まだ、頭が痛くてね……」

「ふーん。私、貴方に言っておきたいことがあるわ」

「……聞きましょう」

「貴方は自分で思っている程、嘘を上手につけないわ」

「!……どうしてそう思ったのかな?」

「経験と女の勘よ」

「……後者はおいて置くとして、前者はどういう意味で?」

「それは、追い追いね。……あともう1つだけいいかしら?」

「ご自由に」

「アインハルトを泣かしたら、絶対に許さないわよ」

「……もちろんさ……僕の前で彼女に涙を流させない……! なんて、ちょっと格好つけ過ぎかな?

「貴方らしくていいじゃない?」

「僕らしい? アインハルトから僕の話を聞いてたりするのかな?」

「まあ……ね……」

「なんだか大変そうだね……あっ、そうそう、僕の方からも1つ提案していいかな?」

「ええ、いいわよ」

「そんなに気になるなら僕を監視すればいい。君はアインハルトの友達なんだろう? 一緒にいてもおかしくない」

「はあ、何を言い出すかと思えば……いいわよ。その提案、乗ってあげる。ほら」

「……?」

「もう、握手よ握手。私は堅苦しい関係になりたいわけじゃないわ。だから、友達。それならいいでしょ?」

「りょーかい」

Side out












Side Einhard

今日の授業も無事に終わり、HRを終えた私はエリアスさんと、親友であるアリスさんのいる保健室に向かっていた。アリスさんは私が初等科だったときに唯一私に友達になってくれた大切な人。中等科になってしまってからはクラスが違っていたのであまり会えなかった。

保健室の前で立ち止まり、中に入ろうとする。すると2人の会話が聞こえてきた。

『アインハルトを泣かしたら、絶対に許さないわよ』

『……もちろんさ……僕の前で彼女に涙を流させない……!』

「えっ……?」

思わず立ち止まる。先ほど聞いた会話は鼓膜を震わし、その振動は脳内を反響する。

心臓の鼓動が疾くなる。少しだけ、息がつまる。顔がだんだんと熱くなっていくのがわかる。

――ああ、なんて私は大切に想われているんだろう。

アリス、ヴィヴィオさん達も私を想っていてくれる。

それだけで、私は嬉しい。

それに――エリアスさんも想ってくれるから。

私は、今日も、明日も……歩み続けれるのだろう。

目頭が熱くなる。一筋の涙が頬を伝う。嗚咽はもらさない。これは、嬉し泣きなのだから。



改めて感じるこの気持ち……やっぱり私は、エリアスさんが好きなんだろう。

さっきエリアスさんが言ってくれた言葉が心に残る。私は、大切に想われている。

嬉しい、そしてエリアスさんが愛しい。彼を愛し、愛されたい。一緒に、笑っていたい。隣にいたい。




答えが出た。私、アインハルト・ストラトスはエリアスさんの事が好きだということ。

心に渦巻く感情が収まらない。それは、ちょっとだけ苦くて……そして。












とても甘い、恋の味がする――新しい私の想いだった。
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