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Twice Again

Author:Twice Again
えと、どうもTwiceAgainです。
始めましての方も、そうでない方もどうぞまったりゆったりしていってください。小説の毎日更新は出来ませんが、マイペースにやっていきたいと思います。僕の二次創作は暇つぶし程度にどうぞ。感想やご指摘は歓迎します。
では、どうぞごゆるりと……。


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Side Areas

湾岸第六警防署

「ごめんね、ティア。非番なのに…」

「それはあんたもいっしょでしょ?」

「ねえ、なんで僕は連れてこられたの? 帰ってダラダラしたいんですけど」

無視。

「しかしあんたってばベルカの王様とよく知り合うわねぇ」

「ねー」




「アインハルト…。なんであんなにも力んでるのかな?」

「どういうこと、エリアス」

「いや、ずっと気を張っているというか、常に……力を求めているというかさ。よくわかんないですけど」

「オルバ、なら知ってるんじゃない?」

「教えてくれませんでした」

ティアさんもスバルさんもオルバのことは知っている。てか、ばれた。精神的に不安定だったときは大変だった。

オルバになったり自分に戻っていたりと、ストレスと疲労が溜まりまくって、2人はもちろん、ナカジマ家のみんなやなのはさんや、フェイトさん、八神家のみなさんにも迷惑をかけた。

あれだけ迷惑をかけたのに、今も優しくしてくれるみなさんは……僕には眩し過ぎる。自分の周りに太陽がいくつもある感じだ。どうしても僕は後ろめたさを感じてしまう。

太陽じゃないって点だけなら、アインハルトは僕と同じだろう。中身は全然違うけど。僕は太陽の光を受けても輝けない月のようなものだ。

「あいつもワガママね」

『も』ってなんですか、ティアさん。ワガママなのはオルバだけでしょう。

「アインハルトは色々抱え込んじゃってるみたいだし、このまま放ってはおけないかも」

「そうね…でもその前にあんたの可愛い妹が人肌脱いでくれそうじゃない?」

「ノーヴェって最初からこんな感じじゃなかったですよね。昔は環境の変化に一番対応出来なかったって聞きましたし」

「うん。ウチがひきとった時は結構お父さんとの間に壁があったんだよね。一番厚くて、硬い…ね」

その後の話も聞かせてもらった。家族の休みが重なってキャンプに行った時に、どうやら和解できたみたい。見るからに不器用そうだから、ノーヴェは。

けど、逃げようとせず真っ直ぐ相手にぶつかって自分の意見を言えるのは、純粋に尊敬する。……え、スバルさんのパパさんからはちょっとばかし逃げてたの……? ま、まあ僕がそんなこと言える立場じゃないし。

「ちょっと様子を見に行こうか?」

「うん」

Side out









「覇王流《カイザーアーツ》は私のすべてですから」

2人がいるところに行くと、彼女たちはどうやらアインハルトのことについて話していた。

「――聞かせてくんねーかな? 覇王流《カイザーアーツ》のこと………お前の国の事、お前がこだわっている戦争の事……」

「……私は……」

ノーヴェがアインハルトの、ひいては覇王についてのことに、興味を示した。 
悲痛の表情を浮かべ、アインハルトは重い口を動かし……まるで誰かに懺悔するかのように話し始めた――。



















ところ変わってSt.ヒルデ魔法学院初等科校舎図書室にて。

そこには勤勉な生徒がたくさんおり、己の学を深めるために様々な活動をしていた。

そして、聖王のクローンたるヴィヴィオも、学友であるコロナ・ティミル、リオ・ウェズリーと共にとある本を探していた。

「あった、あった! これと、これがオススメ!」

特徴的な髪留め――キャンディー型である――をしたコロナが本を2冊、そして先日晴れてヴィヴィオのデバイスとなったクリスが1冊をフヨフヨと浮きながら運んできた。

クリス、正式名称は『セイクリッド・ハート』。姿形は手のひらサイズのウサギのぬいぐるみである。大変愛くるしいのでみんなの人気者になっている。

「ありがと、コロナ♡」

「前にルーちゃんにオススメしてもらったんだ」

「でもどうしたの急に? シュトゥラの昔話なんて」

「うん、ノーヴェからのメールでね。この辺の歴史について一緒に勉強したいって」

「あ、それから今日の放課後ね!」

2人に向かって、ヴィヴィオは楽しそうに語りかける。

「ノーヴェが新しく格闘技をやってる子と知り合ったから……一緒に練習してみないかって――」







同時刻。

「え、アインハルト、学校行くの?」

驚いた表情でアインハルトと向かい合うエリアス。アインハルトの眼は少しばかり泣いたような跡が見受けられた。

「はい。学業は最初が肝心ですので」

「僕も行ったほうがいいのかな…? いやいや、しばらく鍛えてなかったからジムに行くのも捨てがたいし……よし、学校はサボってジムに行こう」

「え、あの、エリアスさんは行かないのですか……?」

「うん」

「す、スマートな返事ですね……。あの、私もついて行ってもよろしいですか?」

「いいけど、学校は行かなくていいの?」

「まあ、1日くらい大丈夫ですよ……きっと」

「ok。僕は一旦家に帰るよ。アインハルトは?」

「あ、着いて行きます!」

「準備とかないの?」

「大丈夫です、きっと!」

こんな会話があったりなかったり。結構優柔不断な覇王様でした。









「1、2、3、4っと。準備体操は済んだね。昨日言ってたお手合わせをする?」

「はい、よろしくお願いします」

「わかった。それじゃ、ここ使わせてもらいますー!」

エリアスがそう叫びと、周りにいた人たちは離れて行った。度々こうして使われることを承知でここに来ている人たとなので、すぐに場所が出来た。

「(覇王流、ちょっとだけでも見せてもらおうか…)」

「(どんな戦い方をするのでしょうか……参考になれば……)」

それぞれの思惑を胸に、手合わせは始まった。




先制はアインハルトからだった。一歩踏み込んできてアッパーカットが飛んで来る。すんでのところでエリアスが首を逸らし避ける。

アインハルトの左手がエリアスの腹部を狙うが、それをエリアスの右手が妨害する。手首を掴んだエリアスはアインハルトを引っ張り、その隙に左の拳を鳩尾に叩き込む。

「くっ……!」

アインハルトに苦悶の表情が現れる。予想だにしない重さの一撃が彼女を襲う。一旦、後方に下がり状況を立て直す。

「まだ……です……!」

脚に力を入れ再び突進するアインハルト。右頬を抉るように繰り出される攻撃をバックステップを取りながら、手で顔を覆うように防ぐ。

アインハルトの猛攻は続き、一歩、また一歩と後方に追いやられるエリアスは攻撃の中の一瞬の隙を見つけるべく、防御に徹していた。

アインハルトの心に少しの乱れが生じ始める。もう気づけば30を超える攻撃を与えているのに、一撃として決まってはいない。

ここはこのまま攻めるべきか……? いやこのままではジリ貧だ。一撃を……そう、一撃を叩き込めれば……! と思い覇王流《カイザーアーツ》の技法の一つである『断空』の機会を伺う。

今している攻撃はすべてフェイク、本丸は隙をつき浴びせる一撃のみ。

奇しくもこのとき、2人は同じ考えに至った。勝敗を分かつのはどちらが上手に相手の隙をつくかである。

エリアスが後ろに下がった瞬間を狙い、アインハルトは足先から練り上げた力を拳に乗せ、一撃を叩き込む――!




しかし。

エリアスはまるで来ることわかっていたかのようにしゃがみ込み、両手を軸にして横腹に蹴りをブチ込んだ。

「っ……ぁ!」

大技をを避けられた後というのは、とても大きな隙が出来る。その隙をエリアスに突かれたアインハルトは素直に自分は相手より格下だと悟った。

ふらふらになりながらも立ち上がるアインハルトに対し、エリアスはあっぱれと思った。

「これ以上すると、ヴィヴィオ…ってまあ、さっき話してた子だけど、との勝負に差し支えるから終わろうか」

「はい……お強いですね」

「まだまだ。多分魔法ありだと勝敗わからないし」

「それでも、たったニ撃でここまで体力が削られるとは……」

「けどアインハルトの連撃も凄かったよ。ほら、あんまり息が切れてないし」

「そんなことないですよ…実は結構『ぐぅ~』……/////」

突然鳴る腹の音。それはエリアスのものではなく、アインハルトから聞こえてきた。

「もう昼時だし、ちょっとだけ何か食べようか。何がいい?」

「いえ、大丈夫です! お腹なんか『ぐぅ~』……サンドウィッチがいいです」

「おっけー。確かスバルさんがこの辺りに美味しいサンドウィッチがあるって言ってたっけ…?」

「……ぁ、財布を家に忘れてしまいました……」

「スバルさんみたいに大食いじゃないなら、僕が払うよ。少しぐらいならどうってことないし」

「……すいません。お手合わせをして頂いたのに……ご迷惑を……」

うつむくアインハルトを安心させるために、彼女の頭を撫でる。最初は恥ずかしがって顔を赤くしていたが、少しだけ……本当に少しだけ笑ってくれた。

「結構楽しみにしてるんだ。アインハルトとヴィヴィオが戦うところ」

「そうなんですか……?」

「うん、たまに手合わせをしたりしてたから。まあ、今日みたいにガチにはならない……けど」

「けど……?」

一旦言葉を止め、アインハルトの眼を見て話す。ヴィヴィオとの勝負を脳裏に浮かべながら思い返すように話し出す。

「あの子の、心と拳は……真っ直ぐだから」

エリアスの確信をもった言葉は、アインハルトの心を揺さぶった。









某所ミッドチルダのカフェテリアにて

そこはデートをしていたカップルが休憩場所として休んでいたり、女性同士が他愛のない会話をしていた。

その一角には、スバル、ティアナ、ノーヴェと、チンクの4人……が集まっているはずだったたのだが、何の因果かナカジマ家のウェンディ、ディエチ。そして聖王教会のオットーとディードがそこにはいた。

ノーヴェはチンクだけを呼んだのだが、どうやら一緒について来たようだ。話によれば、チンクは止めたようなのだが、『ロリ体型』の彼女にはいかんせん貫禄はないようだ。姉なのに。しかし、そこに萌える。

「見学自体は構わねーけど、余計なチャチャは入れんなよ? ヴィヴィオもアインハルトもお前らと違って繊細なんだからよ」

『はーーーーーい!』

ノーヴェとチンクは心の中で無駄なんだろう、と思いつつも一応4人のことを信用しておいた。

「ノーヴェ! みんなー!」

元気な声で8人を呼ぶ声が聞こえる。それは今日行われる『世紀の大勝負!! 時を越えた戦い~聖王VS覇王~』の対戦カードの聖王の方、すなわちヴィヴィオである。

「あれれ? スバルさんとティアナさんまで!」

「こんにちはー!」

ヴィヴィオの学友のコロナと、リオの2人も来ているようだ。3人の元気な様子が伺える。

「あー、やかましくて悪ィな」

「ううん、全然!」

「で、紹介してくれる子は?」

「さっき連絡あったからもうすぐ来るよ」

「何歳くらいの子? 流派は?」

「年はお前の学校の中等科1年だ。流派は…」

ノーヴェが流派を答えようとしたとき、少しばかり言い淀む。まだ、相手が覇王の末裔であることを隠したいようだ。

「まあ……旧ベルカ式の古流武術だな」

「へー!」

どうやら上手い具合に誤魔化すことができたようだ。そして、さらに誤魔化すために話を逸らしにかかる。

「あとアレだ。お前と同じ虹彩異色」

「ほんとー!?」

「まあ、ヴィヴィオ。座ったら?」

「そうそう」

「あ……そうですね!」

ヴィヴィオがそうやって椅子にちょうど座った時に、












「――失礼します」

ここに、今を生きる聖王と覇王の出会いが為されるのだった――














「あれ、人が多すぎない?」

困惑するエリアスだった。
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