プロフィール

Twice Again

Author:Twice Again
えと、どうもTwiceAgainです。
始めましての方も、そうでない方もどうぞまったりゆったりしていってください。小説の毎日更新は出来ませんが、マイペースにやっていきたいと思います。僕の二次創作は暇つぶし程度にどうぞ。感想やご指摘は歓迎します。
では、どうぞごゆるりと……。


最新記事


最新コメント


最新トラックバック


月別アーカイブ


カテゴリ


Side エリアス

「ヴィヴィオ、おはよう」

「おはようございます、お兄ちゃん!」

元気な声。聞くだけでこちらも元気をもらえる、優しさを含んだ声が返ってきた。

昨日、アインハルトとスパーをして落ち込んでいると思っていたら、もうすでに来週に向けて特訓を開始してるらしい。

『らしい』っていうのは、僕がノーヴェから聞かされたことだ。僕と入れ替わりでノーヴェは帰っていったが、色々と忙しいんだろう。2人の試合の場所取りとか、他の用事とか。

「もう準備体操は済んでるから、まずは何からする?」

「スパーをしましょう!」




場所は例の公園。やっぱり走ってきた。けど今回は寄り道はしなかったから、30分くらいだったけど。

てか、すぐスパーって……どれだけ不完全燃焼なんだろうか?

アインハルトもそうだったけど、もう今日すればいいんじゃないかと思うほどやる気に見ていた。あの、あれ。漫画とかである眼が燃えているやつ。ちょっと引くぐらいのやる気だった。

「スパーは後にして……僕に本気で打ち込んできて」

「ふぇ? ……うん、わかった!」

「一撃を入れられたら、ヴィヴィオの勝ち。僕は避けるか、防御しかしないよ」

昨日のスパーでは、殆どの攻撃が防がれたり避けられたりしてヴィヴィオの攻撃は意味を成さなかった。だから今日は『いかにして決定打を与えるか』のトレーニング。

「ねえねえ、お兄ちゃん! もし勝てたら……言う事を一回だけ聞いて?」

「ん……いいよ」

ヴィヴィオのストライクアーツの基本戦術の見極めも兼ねてたりする。まだこれといった戦術、自分の得意のやり方を固めていないヴィヴィオにはちょうど良かったりする。

ドサクサに紛れてとんでもない約束をしてしまった気がするが、負けなければいいだけだ。そう……負けなければ。なんかヴィヴィオ様のお背中からオーラが溢れ出てきてなんだこれくぁwせdrftgyふじこlp。



閑話休題。



「それじゃ、よーい……スタート!」



























ヴィヴィオとの午前の練習が終わり、家で午後ティーを飲んで待っていると玄関のチャイムが鳴った。恐らく、てゆーか、まじでー、アインハルト的な? 感じなんすけどー。まあ、アインハルトがやってきた。

「気分はいかが? アインハルト」

「大丈夫です。ばっちりです。完璧です。」

「ちょっと危ないね……」

「何を言うんですかエリアスさん。私は大丈夫ですよ。こんなにも……こんなにも……身体が火照って仕方ないんですから!」

「うん、風邪だね」

聞けば昨日帰った後、1人で黙々と練習に励んでいたらしい。気がつけば夜中をまわっていたぐらいに。運が悪かったのか昨日は少し寒かった。そしてアインハルトは薄着で猛特訓し、疲れが溜まっていたのかちょっと外で眠ってしまった。まあ、30分くらいだったらしいけど。

それでも、身体はかなり冷たくなってしまった。風呂に入って温まりはしたけど風邪をひいてしまったのだった。

「幸いにして、今日は土曜日。今日はゆっくりして、明日やろうよ」

「む~、ダメです。今日やるんです!」

どうしたもんかと、ちょうど玄関にやってきたエルを捕まえて事情を話す。あわよくばアイデアを出してほしいところなんだけど……。

「全てわかりました! エルにお任せくださいです~!」

エルにちょっとビックリしてるアインハルトが可愛かったりしたけれど、それはそれ。身体は大事にしましょう。エルがアインハルトの耳にそばに行って何かを話している。上手く聞き取れないなぁ。

「……ですから……なので……」

「……なるほど……わかりました……」

何に納得し、何に理解を得たのかはさておき結果として今日は休んでくれることになった。そう、結果として……!




何を隠そう、アインハルトは『ウチ』で休むと言いだしたのだ!














ベッドは僕の部屋にしかない=アインハルトは僕のベッドへ、という等式が成り立ち色々と弊害の発生する『お姫様抱っこ』という奥義を使いアインハルトを運ぶ。風邪の影響だろうか、終始頬を赤く染めていた彼女は、僕の部屋のべッドを使うという旨を話すと、茹蛸のように顔を沸騰させた。

これはいけないと思い、彼女を手早く寝かしつけた。風邪が悪化するといけないからね。それと、何故か降ろすとき残念そうな表情を見せたような気もするし、しない気もする。大方気のせいだろう。

「アインハルト、両親には何か言わなくても?」

「……私の両親は少し忙しいみたいなので、あと2、3日は帰ってはこないかと……」

「大変だね、アインハルトも……。おかゆ食べる? あと、スバルさん曰く『風邪にはネギがいい! 昔お父さんが言ってた!』とか言ってたけど」

確か僕が風邪をひいた時だった。家にネギを持って押しかけてきて、テンヤワンヤの騒ぎになった筈。無論ティアさんに怒られていた。しかし、ネギをそのまま持ってきていたけど料理に使う気だったのだろうか? 僕の部屋までネギをそのまま持ってきて……。


何故か背筋が凍った。


「申し訳ありませんが、よろしくお願いします……」

「了解。エル、一緒にいてあげて」

「はいです~!」

身体の一部がキュッと締まる謎の感覚に襲われながらも、キッチンのある一階に降りていった。

Side out














エリアスが去った後の部屋にて。

「アインハルトちゃん、風邪のほうはいかがですか?」

「頭がちょっとくらくらします……。すいません、貴重な休日を……。」

「いえいえ、ウチは客人は少ないので気になさらないでくださいです~。寧ろ、エリアスがこんな可愛い子と約束をしてきた事がビックリなのです~」

「か、可愛いって……そんな……」

「本当のことなんです~! ……それで、エリアスのことは好きなんですか? どうなんですか?」

「え、あ、いや、その……はい、好き……だと、思います……?」

「likiですか、loveですか?」

「まだ、よくわからないんです……。心の中が、モヤモヤしているといいますか、そのような感じです……」

「……わかりました。これ以上は聞かないことにしますです~。で・す・が、答えが出たときには、エルにも教えてくださいね♪」

「は、はい……」

「(反応から見れば、まちがいなくloveの方な気がするのですが……アインハルトちゃんもまだ悩み多きお年頃の少女さんですもんね~。ああ、エルの思考がお年寄りに傾いている気がするです~。実際、何歳なんでしょうか、エルは……)」










Side Areas

さて、おかゆを食べ薬も飲んで落ち着いて寝息をたてているアインハルトさんですが、僕の寝床はこのソファです。リビングに置いてあるごく一般的なソファです。ちょっとソフトなところが憎いコンチクショーですが、四の五は言ってられませんからね。

トレーニングを行って時間を見ると、9時を過ぎていた。まあ、風呂に入って今日は早く寝ようと思いたった次第で、上の問題にぶちあたったりしたが解決策はソファ。アインハルトが見ればまちがいなく怒るので、早く寝て、早く起きて朝ご飯を作って待っていようという作戦です。

残念なことに、アインハルトが思いのほか早く起きたせいで作戦の欠片も出来上がらなかったわけなんですが。

Side out














「いえ、私は怒ってるんじゃないですよ。どうしてソファなんかで寝たのかを聞いてるんです」

「はい、申し訳ありません」

「謝ってほしいんじゃないです。説明してください」

「ウチにはベッドは一つしかないと説明した記憶がございますが……」

「う……。なら私をソファで寝かせれば良かったじゃないですか!」

「風邪をひいてる人にベッドを譲らないとか、人としてダメな気がします」

「じゃ、じゃあ……一緒に……寝ても……」

「? よく聞こえなかったんですが」

アインハルトの一代告白も、鈍感スキル保有者のエリアスには届かずスルー。なんて不憫な娘なんでしょう! エリアスは首を傾げるばかりで、アインハルトの様子にまったく気がつかない。

「(……昨日、エルさんに言われて寝れない間は考えてみたのですが、エリアスさんの顔ばかりが浮かんできて、全然纏まらなかった……。ずっと心の中でモヤモヤした気持ちが渦巻いていて……この気持ちは何々でしょうか……?)」

ふと、アインハルトはエリアスの顔をまじまじと見つめる。心の中の感情は晴れなかったが……心の中が温かくなった気がした。思えば、出会ったときから彼のことばかりを考えていた。まだ間もない時間の間にどれだけ彼のことをかんがえたのだろうか。

惹かれる思い、ずっと彼のことを考えている自分。そして、心中を渦巻く謎の感情。

アインハルトとて、恋を知らないわけではない。交友関係が乏しい彼女にも、友達がいないわけではない。決していないわけではないのだ。毎日鍛錬を積み重ね、他の級友は遊んでいるときも鍛錬を積み重ね。そんな自分を認めてくれていた友人も……きっといた筈。いや、多分……。

話が逸れたが、友人と話す中でやはり女の子なのか恋の話も多々あった。誰々が好きだ、とか、誰々が告った、とか。しかし、若かりし覇王(ミニハルト)にはよくわからなかった話題ではあった。今となっては心身共に成長し多少なりとも理解は出来るようになった。

心身が成長しても、先日の路上喧嘩事件というものを引き起こしはしたが。

「お~い、アインハルト~」

友人の話していた会話に照らし合わせると、今の自分の状況にそれなりに合うケースがあった。所謂、運命の出会い。しかし、そのカップルはすぐに破綻してしまった気がする。仮にこれが運命の出会いで、この後に恋仲に発展しても破綻してしまうのならば嫌だ。

そこで、アインハルトは疑問に思う。

何故、嫌だと思ったのだろうか?

仮にだとしても、嫌だと思ったのなら。

エリアスとの関係を壊したくないと思った。それでも、思いは先走っている。彼と付き合うだなんて出過ぎた感情を生み出してしまった。

それなら、自分は、アインハルトは……彼のことが――。


「アインハルト!」

「ひゃ、ひゃい!?」

エリアスの一喝で思考の海から脱したアインハルトは何とも情けない声を出していた。しかしまあ、考えている間ずっとエリアスを見ていたのだ。不思議がるのもやぶさかではない。

「そろそろお昼にしよう」

その言葉を皮切りに、アインハルトの結論は先延ばしになった。








Side Einhard

近くの森……? もしくは林みたいなところで練習をしていると、エリアスさんが質問をしてきた。

「『断空』ってどうやるの? アインハルト」

「足先から練り上げた力を拳足から打ち出す技法そのものが『断空』です。まだ私も拳での直打と打ち下ろしでしか出来ません」

完全に身体が出来上がってないせいなのか、私の技術不足なのか。多分両方だと思いますがまだまだ鍛えるべき項目の一つです。いずれは力さえ練り上げられればどんな体勢からでも打てるようなりたいです。

「へえ、それって……こうするのッ!」

そう言ってガッ! と右足を一気にひき目の前の木に向かって直打を与える。押しつぶし、潰しながら進む右拳はちょうど手首ぐらいまで埋まったところで止まった。

恐るべきは、説明を軽くしただけでコツを掴んでしまったところ。まだまだ私の眼から見ても荒々しい動きでしたが、今のは明らかに『断空』の動き……!

エリアスさんは何か、考え事をしているのか拳を埋めたまま身動きをとっていません。まるで、内の世界に閉じこもっているような、誰も寄せ付けないオーラを放っています。

「そっか……」

「エリアスさん……?」

気がかりになり声をかける。時折何かに頷き、また何かに納得し頷く。それを繰り返していた。

「……アインハルト!」

「は、はい!」

突然、名前を呼ばれ少し驚く。そ、そんないきなり呼ばなくても……。ドキドキしてしまいます。

「悪いんだけど、断空……教えてくれない?」

「え……あ、はい。いいですよ」

今度はかなり驚いた。まさかエリアスさんが断空を覚えたいだなんて……。もし、彼が断空を覚えれば……ぺ、ペアルック!? まさか、まさかのペアルック!?

ど、どうしましょう。付き合ってすらないのに、ペアルックだなんて……!

恥ずかしいですが、この高まる気持ち! 何々でしょうか……!

「あの、アインハルト? 手が抜けないから手伝ってほしいんだけど……」

「ああ、けど、それも魅力的……」

「きいちゃいねえぜ……」

そんな日常のひとこまでした。
スポンサーサイト
サイト継続のために1クリック! ↓
こちらのサイトはサクラ、架空請求一切なしの安心のサイトです!ハッピーメールバナー  

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://twiceagain.blog.fc2.com/tb.php/43-b2d7cc69

 | BLOG TOP |