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Twice Again

Author:Twice Again
えと、どうもTwiceAgainです。
始めましての方も、そうでない方もどうぞまったりゆったりしていってください。小説の毎日更新は出来ませんが、マイペースにやっていきたいと思います。僕の二次創作は暇つぶし程度にどうぞ。感想やご指摘は歓迎します。
では、どうぞごゆるりと……。


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 夢は、全ての人が持つ願望であり、幻想である。
  人間は幾度と無くも夢に逃げ、願望に想いを馳せ、覚めてゆく。
   それ故に、夢に終わりはあるが、終焉は無く、
    それ故に、始まりは無く、夢を無限に見続ける。
                   

――――――心せよ、人間。
 

目覚めを知らぬ人間は、やがて願望を失う。
 それが、人間としての絶対の死であることを、


努々忘れるな――――









始まりは、何だったのか。
 随分と、昔からあったのか。
  それとも、最近になって始まったのか。
 
 
 ――夢を見る。


 それは、陳腐な夢。草原に1人で寝そべっているだけの、ただの、つまらない夢の筈、だった。
 あれはこっちに越してきた日からだった。


 ――夢は変わる。


 前の学校におさらばをし、次の、転校先の学校に少しだけ近い、マンションに引っ越した。中々の高級マンション。海外に両親共に仕事で行ってしまって1人暮らしの生活が始まるが、これは重畳だ。Excellent。こんな置き土産、嬉しいに越した事は無い。キッチンと一体となったリビングや、バスルーム、畳部屋、ベッドルームまである。

 引越しの際にダンボールに入れた物の中で、必要な物だけピックアップし取り出す。後は面倒だから明日にする。

 明日には新しい学校。携帯端末には、何通かメールが来ていた。『可愛い娘いたら教えろよ!』みたいな、そんな男子高校生の欲望をぶちまけたメールが6件。当然のように『無理だ。誰がお前等のような変態に教えるんだ。可愛い娘が穢れるだろう』と送り返す。他には、おっ、女子から。『好きだったのに、どうして行っちゃうの? そんなに、そんなに嫌だったの? ……そうだ、私も転校すればいいじゃない。そう、それよ。そうしたら、きっと君とずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっといられる。1人暮らしって、寂しいよね、じゃあ私も一緒に住むわ。ねえ、そうしましょ、君も幸せ、私も幸せ。みんな幸せでハッピーになれる。良かったね。じゃあ、もうすぐ、会いに行くよ。見捨てないでね、裏切らないでね……待っててね、私の』

 …………。

 ふぅ……スルーで。

 「風呂、入ろうかな……」

 妙に身体に気だるさを感じる。さっきのメールが原因じゃないような、けど、そうじゃないような。よくわからないけど、でもどうにも気分が冴えない。パッとしない。元気が出ない、息子も。

 「どうしたんだよ、一体……!」

 マイサン、こんなところでお前は死ぬのか……!

 「って、どう考えても、俺疲れてるよな……」
 
 野球の選手だって、あんなに移動、移動、移動して、疲れてるだろう。移動のない本拠地(ホーム)なら、きっと楽だ。 
 今日は汽車を乗り継いで、それで親父の妹さん――琴音さん――が車で迎えに来てくれた。バイクは明日の朝届くらしいから、それで学校に行こう。校則、大丈夫だよな……?

 「そういえば、琴音さんがなんかシュークリームをくれたよな……」

 キッチンの料理台の上に、チョコンと置かれたケーキ箱。中身はシュークリームだけど。

 「美味しい店のだって、言ってたっけ……」

 箱には『翠屋』と書いてある。割とグルメな琴音さんのことだ、きっと美味しいに違いない。箱を開けると、3個のシュークリームと共に一枚の紙切れ。ふわり、と甘い香り。食欲をそそるが、今食べるのは止そう。もう10時だし、明日の朝ご飯にでも、と思い、紙を取り出し、箱は冷蔵庫にしまう。
 さて、この紙は琴音さんが書いたのだろうか。それにしては妙に綺麗な便箋だ。あの琴音さんは到底買いそうにない代物……まさか、とうとう結婚でもするのか?

 「まあ、そんなわけないな」
 
 だって、琴音さんだし。
 2回折りにされていた紙を広げる。それは、女性が書く、全体的に丸い印象を受ける、綺麗な字であった。

 『初めまして、翠屋のパティシエ高町桃子です。シュークリームはもう食べましたか? 自信作なので、是非感想を聞かせてください。それから、透さんから転校のお話は伺っております。こちらの聖祥高校に転校をなさるようですね。家の末っ娘もそこに通っているんですよ。そして、貴方と同い年です。学校で困った事がありましたら、家の『なのは』を頼ってあげてください。可愛い娘なので、きっとすぐにわかりますし、この事を話したら喜んでいましたよ。転校生が来るって。栗毛色の可愛い娘です、ええ。もう、すぐにわかりますとも。何故かと言えば(前略)でさらに(中略)ですので(後略)なのに(超略)ですから。暇でしたら、翠屋にいつでもいらっしゃってください。夫婦共々お待ちしております。悩み事がありましたら、相談を誰でもいいのでしてくださいね。それでは、気を付けて。』

 ……長いですよ、桃子さん。その、なのはさんのこと……。
 

 そして。
 この時の俺は。
 桃子さんの『気を付けて』の本当の意味に気づいていなかった。

 「今日は文字文体の厄日か何かなのか……?」

 ため息がでる。幸せが逃げると言うが、今はどうでもいいか。
 ちなみに、透ってのは親父の事。お袋は優美って言う。お袋は霊感があるとかないとか。

 「って上半身裸のまんまだと、流石に寒いな……」 
 
 服を上だけ脱いだままだった。転校初日から転けるのも難だし、それにちょっと調子も優れないから、とっとと風呂に入って寝てしまおう。

 そして、最初の夢が始まった。














 「……Zzz……Zzz……」

 「起きてよ、起きてよ~!」

 「んっ……んん~、うぁ……」

 「お、やっと起きた!」

 「誰だよ、こんな時間にしかも不法侵入罪だし……」

 「残念。ここは夢の中だからふほーしんにゅーざいじゃないんだよ」

 「さいですか……ところで誰?」

 「私? いやー、まだ名前を言うには信頼が足りないよ、し・ん・ら・い!」

 「夢ん中なのに妙にリアルだな……じゃあ何て呼べばいいんだ?」

 「別に、呼ばなくてもいいよ。今日は挨拶に来ただけだし」

 「夢の中に、挨拶ねぇ……」

 俺はきっと疲れているんだ。そうに違いない。だから、これは全部俺が見てる変な夢。疲れているから、金髪幼女全裸モードなんてかなり放送コードギリギリのワードが脳味噌から溢れ出てるんだ。俺は、ロリコンではない。
 にしても、変だな。いつもなら駄々っ広い草原の夢しかみないのに。あ、一応海はある。けど行かない。だって何かいそうだもん、それに偶に空を変な、形容し難い、いや、人間じゃ言い表せない化け物が飛んでいる。怖いったらありゃしない。そして、何か下劣な太鼓と素朴なフルートの音が響き渡っている。
 所謂SAN値が駄々下がりだ。

 「そう、挨拶。もうすぐ、いいや、もう始まってるんだ。君の回りにも、きっといるよ」
 「俺の回りに? なんだよ、幽霊でもいるのか?」
 「……いるっちゃあ、いるけど、今は別の話だよ。すぐに、その時は来るから。それにどう立ち向かうかは、君次第」
 「……よくわかんねーや」
 「まあ、主語抜き文だからね。仕方ないよ。けど、嫌でもわかる。きっとわかる。これは、試練なんだよ」
 「面倒な、ことなんだな」
 「うん」

 この金髪幼女様はどうにも確信に触れることには言わない。
 しかし、そんな試練に直面したとして、俺に何が出来る? 平々凡々もいいとこの、割と普通の男子高校生に一体何を求めるんだ、この幼女は。

 「まあ、全ては試練にぶつかってからだよ。それまでは、おやすみってことで」

 「……あぁ……おやすみ……」














 「きっと、君は戦うことを選ぶよ。夢見、渚沙……」

























ステータス 魅力:1 頭脳:1 寛容さ:1 変態度:1 勇気:1
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